株式会社中島田鉄工所と国立大学法人東北大学が共同で開発した膜展開式軌道離脱装置「DOM®」を搭載した超小型人工衛星2 機が、現在計画されておりますイプシロンロケット4 号機に搭載され2019 年1 月17 日に打ち上げられることとなりました。DOM は、軌道上で膜を展開することで宇宙空間に存在する僅かな大気抵抗を利用し衛星を減速させ、地球周回軌道から離脱させることを目的とする装置です。この度、東北大学が中心となって開発された超小型人工衛星「RISESAT」と株式会社ALE が開発した超小型人工衛星「ALE-1」にそれぞれ「DOM2500」が搭載されました。
東北大学の「RISESAT」ではミッション終了後の軌道離脱手段として採用され、近年のスペースデブリ問題の解決と宇宙資源の安全かつ有効利用の促進に貢献していきます。
ALE 社の「ALE-1」はメインミッションを高度約400km以下で実施する計画ですが、軌道投入高度がこれよりも高いことが予定されています。そのため早期に軌道降下させる手段として採用されました。これは、打ち上げ機会が少なく相乗り条件としてやむなく高い軌道高度へ投入される衛星を、所望する低い軌道高度へ降下させるための装置としてDOM の技術を応用し開発したものです。軌道離脱手段だけでなく、軌道高度を調整できる装置としても期待されています。
この度の本装置の開発・製造にあたり、ご協力いただきました関係者の皆様に深く感謝致しますとともに、今後とも皆様のご支援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
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中島田鉄工所 総務部
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