ヘッダーとは「頭を打つ」という意味です。金属の頭部をプレスしてねじやボルトなどを製作する機械をヘッダーあるいはフォーマーといいます。携帯電話やパソコン、自動車など私たちの生活に身近な工業製品だけを見ても、実に多種多様なネジやボルトが使われています。これらの金属パーツは年々、超小型化し、その材料も鉄だけでなくチタンなどの新素材が用いられるようになっています。ナカシマダの高精度の技術は、特に直径2.5mm以下の製品を作り出すヘッダーにおいて独壇場ともいえる世界シェアの半分、日本の8割を占めており、IT業界から自動車、航空業界など、その製品の活躍の場は多業種にわたって展開されています。
ナカシマダの技術は、自動車エンジンのオーバーホールに使用される研削盤を長年にわたり製造してきたなかで確立されたものです。海外の先進機械を研究することはあっても「絶対に真似しない」という技術者スピリットは、創業時から変わらぬ社風となっています。その独自のノウハウは、「MF」シリーズ、「MST」シリーズといった最も競合の多い製品クラスにおいても、他社と一線を画しています。ナカシマダの製品は、この優れたオリジナリティと高精度によって世界的な評価を得るに至っています。ヘッダー・フォーマーには生産性の高さ、優れた操作性、連続運転時の安定性が求められます。いわゆる工作機械が備えるべき基本的な機能を、ナカシマダは非常に高いレベルで実現し、それをベースとして世界に誇る高精度の製品を作り出しているのです。
ナカシマダでは、製品を構成する部品の7割を自社生産し、品質を維持しています。これは他に例がありません。
生産効率を上げるために新規設備の導入を継続的に行っております。