FREEDOM Falling and Re-Entering Equipment called DOM

FREEDOMとは
主要諸元

FREEDOM(膜展開式軌道離脱装置宇宙実証用衛星)は、弊社と東北大学が共同で開発する「DOM」の宇宙空間での確実な駆動を実証するために開発された膜展開に特化した超小型人工衛星です。
2014年9月29日にJAXAより国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟から放出するミッションに選定されました。

主要諸元

宇宙空間に放出されたFREEDOMは一定時間をカウントしたのち、
DOM1500(膜サイズ1500mm四方)を展開します。
展開後は1か月程度で地球大気圏に再突入すると予想しています。
公的機関からの軌道情報によりDOMの性能を評価します。

ミニマムサクセス

  • 公的機関からの情報による初期軌道の特定
  • 1か月に渡る軌道の遷移情報の蓄積

フルサクセス

  • 地球大気圏再突入までの軌道の遷移情報の蓄積
  • シミュレーション結果との比較検証を通した性能評価

エキストラサクセス

  • 1か月以内の地球大気圏再突入
  • 風見安定度が軌道遷移に及ぼす影響の究明

膜展開軌道離脱装置の実用化により

  • 小型衛星の軌道離脱手段を確立
  • 世界に先駆けた軌道離脱手段の標準化の促進に貢献

ミッションの成功

FREEDOMは2016年12月9日に打ち上げられ、国際宇宙ステーションに運ばれました。2017年1月16日に軌道投入され約22日後に地球大気圏に再突入しました。

これにより人工衛星のスペースデブリ化を阻止できる可能性を実証できました。

2017.01.16
FREEDOMのTLEが特定されました。
2017.01.18
今回放出された6機のCubeSatの最初のTLEが公開されました。
2017.01.19
FREEDOMのTLEが特定されました。
2017.01.26
FREEDOMのTLEが更新されました。
2017.01.26
FREEDOMのカタログナンバーが41930であれば膜展開に成功したと思われます。
現在、順調に高度を下げおり、大気圏再突入を2月中旬と予測しています。
2017.02.02
FREEDOMは現在高度約300kmを周回中です。早ければ今週中にも・・・
2017.02.06
現在高度約240kmを周回中です。今日中にも再突入の可能性があります。
2017.02.06
公的機関によるFREEDOM(ID:41930)の軌道情報の提供が2月6日をもって終了致しました。
これによりFREEDOMは軌道を離脱し、7日には大気圏に再突入したと思われます。
放出の瞬間を捉えた画像

「FREEDOM」に搭載するメッセージをいくつか紹介します。

(原文のまま掲載しています)

宇宙はたしかにとてつもなく広いけれど、だからってゴミが相対的に小さくなるとかそんなことはない。
ロマンの抜け殻、夢の残骸などと言わないで「行ったときより綺麗にして帰る」くらいの心持ちで。無事に実験が成功しますように!応援しています!

(28歳 女性)

FREEDOMの名の通り、デブリ問題が解決され、宇宙へのアクセスが平和で自由なもので在り続けることを願っています。その礎になるよう期待しています。

(44歳 男性)

きれいな宇宙を保てるようにがんばってください!スペースデブリのない宇宙を!これから宇宙に行く人のためにも頑張ってください。応援しています。

(11歳 男性)

安全でクリーンな宇宙環境を
次の世代に
それが私たち
中島田鉄工所の願いです